SNSで集客する方法!成功事例や運用する6つのコツを徹底解説
SNSは集客目的でよく利用されており、実際に成果を出している企業は多数あります。とはいえ、SNS集客は投稿すればできるほど単純でなく、意識しておこなわないと成果を得られません。
本記事では、SNSで集客する方法や成功事例、運用するコツなどを解説します。
「SNS集客は何からすればいいか分からない」「SNS運用で集客しているものの思った成果が出ない」などと困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
SNSで集客する重要性について
現在では、多くの企業が集客目標でSNSに参入しており、専門の部署を立ち上げるほど注力しています。企業がここまでSNS集客を重要視する理由は、主に以下の3つが挙げられます。
- SNSの利用が一般的になったため
- SNSの口コミを参考に購入を決める人が増えたため
- 消費者の購買行動が変化したため
SNSの利用が一般化し、様々な人がSNSの口コミを参考に商品の購入を検討する時代となりました。実際、調査結果でも8割がSNSなどのインターネットの口コミを参考に商品購入を検討しているようです。(参考:「購買行動におけるクチコミの影響」に関する調査)
また、SNS時代の現在では、消費者の購買行動が「VISAS」「ULSSAS」へと変化しています。
消費者の購買行動 | |
---|---|
AIDMA (マスメディア時代) | 認知→関心→欲求→記憶→行動 |
AISAS (インターネット時代) | 認知→関心→検索→行動→共有 |
AISCEAS (インターネット時代) | 認知→関心→検索→比較→検討→行動→共有 |
VISAS (SNS時代) | 口コミ→影響→共感→行動→共有 |
ULSSAS (SNS時代) | ユーザー(広告・投稿)→いいね→SNS検索→Google/Yahoo!検索→購買行動→拡散 |
このように、SNSを経由して商品を購入するか決める人が増えています。集客に加えて、商品周知やブランドイメージ向上も図れるので、企業はSNSを重要視しているのです。
SNSの集客方法【運用手順を解説】
SNSの集客方法は人によって異なりますが、運用手順自体は基本的に変わりません。効率的なSNS集客をおこなうためにも、以下の手順を踏みましょう。
- SNS集客の目的・ゴールを決める
- ペルソナやコンセプトを決める
- 実際にSNSの運用を始める
- 分析・改善を繰り返す
ステップ1.SNS集客の目的・ゴールを決める
SNS集客をする際は、まず運用目的とゴールの設定から始めましょう。
運用目的やゴールを設定すれば、どんな投稿やアカウント設定にすればいいかが浮き彫りとなり、SNS集客の方向性を固められます。
「企業認知を高めたい」「購買意欲を刺激したい」など、SNS集客による目的は企業によって様々です。土台作りのためにも、SNS集客をおこなう目的をしっかり明確化しておきましょう。
ステップ2.ペルソナやコンセプトを決める
SNS集客の目的とゴールを決めたら、次にターゲットとなる人物のペルソナやアカウントコンセプトを設定しましょう。
ペルソナとは、架空的に設定したターゲット像のことです。性別や年齢、性格、購入意欲状況などを踏まえてペルソナを具体的に決めることで、伝えるべき内容が明確となります。
また、アカウントコンセプトの設定も重要です。「本アカウントを通じて最終的にユーザーにどうなってほしいのか」が一貫化され、ターゲットが興味を持ちやすい内容を提供しやすくなります。
SNS集客の中核となる投稿内容や運用方針が定まる大切なステップなので、時間をかけてペルソナ・アカウントコンセプトを決めましょう。
ステップ3.実際にSNSの運用を始める
ペルソナやアカウントコンセプトを決めたあとは、実際にSNS運用を始めましょう。
考えるだけでSNSを運用し始めないと、集客しようにもできません。競合の企業アカウントやインフルエンサーなどを参考にして、手探りでSNS集客を始めてみてください。
とにかく注目されることが重要なので、自社商品の紹介でもいいですが、“じゃない”使い方や業界ならではのネタなどユーザーにウケそうな内容を投稿するといいでしょう。
仮に失敗しても、何も問題ありません。「再生されなかった」「思ったような反応を得られなかった」といった軽軽は次に活かせるので、最初は継続投稿することを意識しましょう。
ステップ4.分析・改善を繰り返す
SNSアカウントをある程度運用したら、あとは分析と改善を繰り返しましょう。
適当に投稿し続けても、SNSアカウントの成功は見込めません。もし投稿がバズったとしても、分析しなければ伸びた理由が分からず、継続的に集客できない可能性が高いです。
「どの投稿がウケているのか」「この投稿経由のフォロー率がなぜ高いのか」など、投稿内容やアカウントを分析・改善することで、SNS集客の成功率を高められます。
SNSアカウントを伸ばして集客している企業のほとんどは、分析と改善を繰り返しています。集客を成功させるためにも、SNSアカウントの分析と改善は徹底しましょう。
SNSで集客する6つのコツ
投稿するだけでできるほど、SNS集客は甘くありません。何も考えずにSNS運用をしても、時間が経過するだけで集客できない可能性が高いです。
SNS集客を成功させるには、以下6つのコツを押さえて運用しましょう。
- 共感性の高い内容を投稿する
- 有益な情報を発信する
- キャンペーンを実施する
- ユーザーとコミュニケーションを取る
- SNSアカウントの口コミを作る
- 目的に合ったSNSを利用する
コツ1.共感性の高い内容を投稿する
SNS集客をする際は、共感性の高い内容を投稿しましょう。
共感できる内容を投稿すれば、ユーザーは拡散してくれます。拡散された投稿内容は他のユーザーの目にも入るようになり、より多くのターゲット層へアプローチできます。
たとえば小型の暖房器具を紹介する場合、共感性を誘う方法としては「足元や手元だけが冷えて困る」「温めたいけど物を置けるスペースがない」などを添えるのが一般的です。
SNS集客を成功させるためには、“どれだけ拡散できるか”が重要です。思わず誰かに共有したくなるような、共感性の高い内容を投稿するよう意識しましょう。
コツ2.有益な情報を発信する
SNS集客を成功させるうえで、有益な情報を発信することも重要です。
有益な情報も視聴者による拡散を狙えるので、多くのターゲット層の集客率を高められます。また、SNSで情報収集をしている人が多い現在では、有益情報の発信によってフォロワーも増やしやすいです。
「服を簡単にたたむ方法」や「食材をより長く保存する方法」などが、有益な情報に該当します。
有益な情報を発信するために、ターゲット層が何に困っているのか調査するといいでしょう。
コツ3.キャンペーンを実施する
SNSで集客する際、キャンペーンの実施も有効な手段の1つです。
共感性の高い、または有益な情報でなくても、キャンペーンを実施すれば手軽に多くのユーザーを集客できます。また、キャンペーン内容によっては、拡散や周知としても役立ちます。
高い効果を得るには、「フォロー&リツイートでプレゼント」など、簡単な行動で魅力的な恩恵を受けられるようなキャンペーン内容にしましょう。
コツ4.ユーザーとコミュニケーションを取る
ユーザーとコミュニケーションを取ることも、SNS集客を成功させるポイントです。
SNSは公式ホームページや会社説明会などと違って、ユーザーとの距離が近い特徴を持ち、ターゲット層とコミュニケーションを簡単に取れます。
コミュニケーションを取ることで、ユーザーはSNSアカウントに興味を持ち、拡散される可能性が高くなります。硬い印象の企業が緩いコミュニケーションを取ると、より効果を発揮しやすいです。
また、コミュニケーションを取れば、ユーザーが何を求めているのかもSNS経由で調査しやすくなります。集客以外のメリットもあるので、なるべくコミュニケーションを取るようにしましょう。
コツ5.SNSアカウントの口コミを作る
SNS集客を成功させるためには、SNSアカウントの口コミを作ることが大切です。
情報発信やキャンペーンなど、SNS集客のやり方は複数考えられますが、ユーザーをこちらから集めるのは限界があります。よりSNSでの集客を進める場合は、SNSアカウントの口コミを増やしましょう。
SNSアカウントの口コミが増加すれば、幅広い人への集客に期待できます。特に、インフルエンサーや芸能人などの口コミは、拡散力がかなり強いです。
また、ユーザーが確認するSNSの口コミは基本的に公式でなく、他ユーザーの書き込みです。そのため、口コミ増加によって、商品やサービスの購買促進にもつながります。
書き込みによるプレゼントや提供数増加など、SNSアカウントの口コミを増やすキャンペーン施策を実施しましょう。
コツ6.目的に合ったSNSを利用する
自分に合ったSNSを利用することも、SNS集客をするうえで重要です。
SNSには種類が複数あり、それぞれ商品やターゲットとの相性があります。たとえば、美容系なら動画メインのInstagramやTikTok、ビジネス系ならテキストと画像メインのX(旧Twitter)が適しています。
相性の悪いSNSを使ってしまうと、たとえ集客に向いているSNSであっても、思ったような成果を得られない可能性が高いです。ジャンルやターゲットを踏まえて、相性の合うSNSで集客することを意識しましょう。
SNS集客の成功事例
ここでは、SNS集客が成功した企業事例を紹介します。
「どんなSNSで集客したのか」「どのような戦略でSNS集客をしたのか」など、今後の運用の参考になるので、ぜひチェックしてみてください。
三和交通株式会社
三和交通株式会社は、TikTok運営による集客に成功した企業です。
おじさんが今流行りのダンスやコンテンツを披露する動画を投稿しており、ギャップ感が若年層に刺さってバズりました。見事、平均年齢の高いタクシー業界に若い人材の呼び込みに成功しています。
BASE株式会社
BASE株式会社は、X(Twitter)運営による集客に成功した企業です。
ネットショップ作成サービス「BASE」の運営ノウハウやショップ紹介などを投稿しており、多くの利用者を増やしました。今では、BASEの名前を知らない人がいないほどの認知度を誇っています。
GoPro
GoProは、YouTube運営による集客に成功した企業です。
自社製品を使って撮影したスノボーやサーフィン、景色などの映像をYouTubeで公開しています。迫力ある映像美に多くの人が集まり、チャンネル登録者数を増やしました。
また、「本製品を使えばこんな映像が撮れる」というアピールも兼ねており、視聴者の購買意欲を刺激しています。
【種類別】SNS集客の特徴|どれを使うのがおすすめ?
SNSには様々な種類があり、どれを使っても集客できます。ただ、それぞれ特徴があるので、集客する場合は自分に合ったSNSを選ぶことが大切です。
ここでは、SNS集客の特徴を種類別で解説します。集客するならどのSNSが合っているのか、比較しつつ確認してみましょう。
Instagramは、画像投稿がメインのSNSです。
拡散力はないものの、独自の世界観を作りやすく、画像のビジュアルでユーザーを集客できます。ストーリーやライブ配信もおこなえるので、ユーザーとの距離感もかなり近いです。
利用ユーザーの年齢層は10代後半~30代あたりが多く、グルメやファッション、化粧品など、画像で魅せられるジャンルに向いています。
TikTok
TikTokは、ショート動画投稿がメインのSNSです。
最大の特徴は年齢層の若さで、10代前半~20代が利用しています。投稿されている動画はエンタメ色が強く、ダンスやネタ系のコンテンツが多く見られます。
レコメンド機能で動画が表示されるので、集客力は高めです。TikTok自体の拡散力は低いですが、他のSNSに掲載されるケースもあるので、総合的には高い拡散力を持ちます。
ユーザーとの距離感も近いので、ファッションや美容といったBtoC商材の集客におすすめです。
YouTube
YouTubeは、長編動画投稿がメインのSNSです。
幅広い世代が利用しており、的を絞らず色々なユーザーにアプローチできます。拡散力は控えめなものの、動画で細かい情報を伝えらえるので、集客力は高いです。
広告収入もあるので、成功すれば、集客だけでなく売上にも大きな成果を見込めます。プログラミングや動画編集ソフトといった、無形商材との相性が良いSNSです。
X(Twitter)
X(Twitter)は、テキスト投稿がメインのSNSです。
リツイート機能による拡散力が特徴的で、一度バズれば多くのユーザーを集客できます。共感性の高い内容を投稿したりキャンペーンを実施したりして、リツイート数を増やすことに注力しましょう。
20代後半から40代の利用者が多いので、BtoC商材やメーカーなどと相性が良いSNSです。
LINE
LINEは、テキスト投稿がメインのSNSです。
他のSNSより拡散力や集客力は圧倒的に劣りますが、アカウント登録をしたユーザーと直接コミュニケーションを取れるので、情報を届けやすい環境となっています。
そのため、基本的にはLINE単体で活用せず、他のSNSを併用してLINEに誘導するスタイルで利用している人が多いです。SNS集客で、無形商材の誘導や顧客リスト獲得などをしたい場合に使うといいでしょう。
Facebookは、テキスト投稿がメインのSNSです。
全世界で利用者が最も多く、30代~50代と年齢層の高いユーザーが使っています。集客力や拡散力が低いものの、ビジネス感度の高いユーザーが多いので、決裁権をもつ経営者クラスへの集客がしやすいです。
BtoB商材の販売やヘッドハンティングなどを目的にSNS集客をするなら、Facebookが向いているでしょう。
SNS集客をおこなうときの注意点
SNSで集客をおこなうときは、以下2つに注意しましょう。
- 短期間でSNS集客は難しい
- 炎上リスクがある
短期間でSNS集客は難しい
SNS集客はすぐに始められるものの、成果が出るまで時間がかかります。
フォロワーやSNSアカウントの口コミを増やして初めて集客による成果が見られるので、短期間でのSNS集客は基本的に難しいです。最低でも3~4ヶ月程度の中長期運用を考えて、SNSを利用しましょう。
どうしても短期間でSNS集客をしたい場合は、キャンペーン施策の実施をおすすめします。ただ、やりすぎるとかえって逆効果となるので、何度も実施しないよう注意しましょう。
炎上リスクがある
SNSで集客をする注意点として、炎上リスクが挙げられます。
どれだけ炎上対策をしても、些細なことで簡単に炎上するところがSNSの怖いところです。一度炎上してしまうとイメージが悪くなり、今後のSNS集客に支障をきたす恐れがあります。
炎上を0にはできませんが、少しでも炎上リスクを抑えられるよう、マニュアルを作成して投稿前に内容を確認するなど対策をとりましょう。
SNS集客に関するよくある質問
ここでは、SNS集客に関するよくある質問をまとめています。
SNS集客をするメリットは?何ができる?
SNS集客のメリットは、やはり低コストで運用できる点でしょう。
時間的コストやヒューマンリソースは必要ですが、SNSアカウントの開設や運用自体は無料でおこなえます。低予算でも実行に移せて、大きな成果を得られる可能性があるのは、SNSならではのメリットです。
また、SNS集客を通じて、企業認知やブランディングもできます。
集客に向いているSNSは?
集客に向いているSNSはジャンルによって異なりますが、一般的には「TikTok」「Instagram」「X(Twitter)」の3媒体が集客向きのSNSと言えます。
どのSNSもそれなりの拡散力を持っており、強みを活かせばしっかり集客できます。
動画メインならTikTok、画像メインならInstagram、テキストメインならX(Twitter)を利用するといいでしょう。
SNS集客はもう古い?
SNSに参入する企業が増えたことや常に変化するアルゴリズムなどが原因で、SNS集客はもう古いと言われています。
実際、SNS集客は以前ほどのブームはありませんが、今でも十分効果的です。ただ、現在の運用方法の課題に気付いていないケースが多いので、今まで以上に戦略やアプローチ方法などを考える必要があります。
まとめ|SNS集客で目的を達成しよう
今回は、SNSで集客する方法や成功事例、運用するコツなどについて解説しました。
SNSの利用が一般的になった現在において、SNSを使った集客はかなり効果的です。集客はもちろん、集めたSNSユーザーに向けて新商品やサービスの紹介としても利用できます。
ただ、SNS集客は短期的な成果が見込みずらく、炎上リスクもあります。デメリットを踏まえたうえで、自分に合ったSNSで集客してみてください。