【現役クリエイターが解説】TikTokエフェクトの作り方とは?|誰でも簡単に作成できるコツを徹底解説
TikTokでは、エフェクトと呼ばれる写真や動画に加工を施せる機能があります。TikTokにあるエフェクトは、盛れるメイク系のエフェクトから擬似的なゲームが体験できるようなエフェクトなど種類が豊富な特徴があります。
公開されているエフェクトの多くはTikTokが独自で制作をしていますが、Effect Houseというツールを利用することで誰でもエフェクトの制作が可能になりました。
本記事では、TikTokエフェクトの作り方や注意点、エフェクトを制作するメリットなどを、現役クリエイターが徹底的に解説します。
自社独自のエフェクトを制作したいと考える方や、これからEffect Houseを使用したエフェクトの制作を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
TikTokエフェクトはUGC生成に効果的
TikTokエフェクトを活用すると、ユーザーとの接触機会が自然と増えていくので、UGC生成に効果的です。
そもそもUGC生成とは、一般ユーザーが制作・生成したコンテンツのことを指します。分かりやすくたとえると、「ユーザーのリアルなレビュー」です。
TikTokエフェクトを使った投稿は、通常投稿だと認知されないユーザーにまでアプローチできます。また、ユーザーのエンゲージメント向上やブランドイメージの再現も可能で、UGC生成に繋がります。
実際に、様々な企業がTikTokエフェクトをマーケティングの一環として取り入れた結果、認知度向上やUGCが生まれました。
弊社では、BreakingDown株式会社が運営を行う「Breaking Down」のプロモーション目的の一環としてエフェクトの制作を行い、1日で1,000件以上のUGC生成に成功しました。
格闘技を普段見ない層の方でも楽しんで頂けるよう、ゲーム系のエフェクトを採用し、実際に幅広い世代の方にご利用頂けた形となりました。
現在、エフェクト制作に関する相談を無料で対応しているので、気になる方はぜひ以下よりお問い合わせください。
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TikTokエフェクトとは?
TikTokエフェクトとは、元の動画を加工できる機能です。
すでにTikTok内に搭載されており、エフェクトを活用すると、手軽にかわいい動画や面白い動画に仕上げられます。
TikTokエフェクトの種類は多種多様で、動画に合うフィルターも見つかるでしょう。うまくTikTokエフェクトを使えば、動画のクオリティが数段高まります。
TikTokエフェクトの利用状況
TikTokエフェクトは、世界中で多くのユーザーが利用しています。
2021年10月に限定公開で運用していたベータ版では、世界中で450人以上のクリエイターが制作したTikTokエフェクトを使って、15億以上の動画が投稿されています。TikTokエフェクトを使った動画の再生回数は、6,000億回を超えています。
ファッションブランドや美容ブランドなどのグローバル企業もTikTokエフェクトを公開しているなど、非常に注目度が高い機能という事が伺えます。
TikTokエフェクトの種類
TikTokエフェクトは、主に「Branded Effects」と「Community Effects」の2種類があります。
Branded Effects
Branded Effectsは、TikTokからパートナーとして認定された企業だけが作成できるエフェクトです。
自社ロゴや製品を映せるので、エフェクトの利用者や閲覧したユーザーに企業の認知性・話題性を高められます。Branded Effectsの詳細ページには、ブランド情報やキャンペーンなどの表示も可能です。
人の顔や身体を変化させるものや、背景に装飾するもの、ゲーム機能があるものなど、様々なエフェクトが用意されています。
Community Effects
Community Effectsは、個人クリエイターが自由に作成できるエフェクトです。
TikTokを利用する全てのユーザーが利用でき、テンプレートやチュートリアルが用意されているので、誰でも簡単にエフェクトが作れます。Community Effectsで作成したTikTokエフェクトは、制作者のプロフィールに公開され、他ユーザーも利用が可能です。
TikTokエフェクトは「Effect House」で簡単に作成できる
1.Effect HouseはオリジナルのTikTokエフェクトが作成できるツール
Effect Houseとは、オリジナルのTikTokエフェクトを作成できるツールです。顔にスタンプを貼る簡単なエフェクトから自分の顔を増やしたりなど、AR表現を利用した3Dエフェクトの制作まで行えます。
ユーザーは専用のデスクトップアプリを自身のパソコンにダウンロードし、TikTokアカウントでコードをスキャンすることでログインができます。
制作をしたエフェクトは自身のTiktokアカウントに公開されるため、アカウントの認知拡大目的としても利用が可能です。
2.Effect Houseの操作一覧
Effect Houseの操作方法について解説します。
エディタの内容を把握して、理想的なTikTokエフェクトを制作しましょう。
テンプレート
テンプレートでは、エフェクトの基本を手本として保管されています。
エフェクトの内容や用途が分からないものは、テンプレートで一度確認して、作り方を見ていくといいでしょう。
プロジェクト
プロジェクトには、最近制作したエフェクトがまとめられています。
製作途中のエフェクトの編集を再開したいときは、プロジェクトから選択しましょう。
ヒエラルキー
ヒエラルキーでは、様々なエフェクト機能を追加できます。
エフェクト機能を追加する際は、「+」をクリックしましょう。
アセット
アセットは、エフェクト素材を追加する際に使います。
「+」をクリックしてエフェクト素材を選択すると、追加できます。
シーン
シーンは、3D空間でエフェクトを編集できるエディタです。マウス操作で、対象オブジェクトを動かしたり回転させたりできます。
人や動物の顔に作用させたり、奥行きを感じさせたするようなエフェクトの制作時に、3D空間で編集できるシーンが便利です。
スクリプト
スクリプトでは、エフェクトの指示コマンドを入力できます。ユーザーの動作で変化するようなエフェクトを作成する際に、スクリプトを活用します。
ビジュアルスクリプティングを採用しており、一からコードを書く必要がありません。ブロックを繋ぐだけで、簡単にエフェクトのアクションを構成できます。
インスペクター
インスペクターでは、エフェクト機能の位置情報や色合いなどが表示されます。
各パラメーターが数値化されており、数字を変えることで変更できます。
プレビュー
プレビューは、制作したエフェクトがどのように表示されるのか確認できます。
エフェクトを制作後、プレビューで不具合がないかチェックしましょう。
【ステップ解説】TikTokエフェクトの作り方
TikTokエフェクトの作り方はやや複雑ですが、何度も制作すると、自然と慣れてきます。
手順通りに進めて、TikTokエフェクトを実際に作ってみましょう。
1.Effect Houseをダウンロード
まずは、TikTokエフェクトの制作に使うツール「Effect House」をダウンロードします。
Effect House公式サイトにアクセスして、「Effect Houseをダウンロード」をクリックしましょう。
2.参考エフェクトを探す
Effect Houseの導入を終えたら、次は参考にするエフェクトを探しましょう。
何もイメージがない状態でエフェクトの制作に取り掛かっても、思った効果を得られません。方向性を決めるために、参考エフェクトを探すことが大切です。
参考エフェクトの探し方は人それぞれですが、「ターゲット層がどんなエフェクトを求めているか」「どのようなエフェクトが評価されているか」といった点を意識すると見つけやすいでしょう。
3.エフェクトに必要な素材を作成する
参考エフェクトを見つけたあとは、必要であればエフェクト制作に必要な素材を作成しましょう。
フリー提供されている素材を使うのも良いですが、作成した素材をエフェクトに使った方が独自性を感じられて、注目されやすくなるのでおすすめです。
コストや時間などを踏まえたうえで、エフェクトに必要な素材を作成しましょう。
4.作成した素材をEffect Houseに取り込む
エフェクト制作に使う素材を作ったあとは、作成した素材をEffect Houseに取り込みましょう。
初期段階で全素材をEffect Houseに取り込んでおけば、あとから追加する必要がなくなり、効率よくエフェクトを作成できます。
「ヒエラルキー」や「アセット」から、作成したエフェクト素材を追加しましょう。
5.TikTokエフェクトを作る
次は、TikTokエフェクトの制作に取り掛かります。
TikTokエフェクトを作る際は、まず「Create project」をクリックしましょう。そして、テンプレートを参考にしつつ、理想的なエフェクトを作成していきます。
操作方法が分からない場合は、チュートリアルとガイドを視聴しましょう。
6.動作確認
TikTokエフェクトを制作し終えたあとは、一度「プレビュー」で動作確認をおこないましょう。
ミスが見つかった、またはイメージと合わない場合は、修正やエフェクトを作成します。動作確認と修正を繰り返して、求めるエフェクトに仕上げましょう。
7.TikTokエフェクトの申請
動作確認で問題がでなかったら、最後に制作したTikTokエフェクトを申請します。
画面右上にある「Submit」をクリックすると、TikTokエフェクトの審査手続きは完了です。ポリシーやガイドラインに遵守している、使用しても問題ないTikTokエフェクトだと判断されれば、無事公開されます。
TikTokエフェクトの審査にかかる期間は、基本的に2〜3営業日程度です。ただ、場合によっては審査期間が長くなる可能性があります。
Effect HouseでTikTokエフェクトを作る際の注意点
Effect Houseを使うと、AR表現のTikTokエフェクトを作れます。
ただ、Effect HouseでTikTokエフェクトを作る際は、以下3つに注意しましょう。
- Effect Houseは日本語に対応していない
- ファイル容量は5MB
- エフェクトガイドラインに注意が必要
1.Effect Houseは日本語に対応していない
Effect Houseは日本語に対応しておらず、全て英語表記です。今のところ、日本語に対応する予定は発表されていません。
英語表記なのでやや利便性に欠けますが、チュートリアルを確認して使えば、特に問題なく利用できます。
日本語で説明文を読みたい場合は、DeepLやGoogle翻訳といった翻訳ツールを活用しましょう。
2.ファイル容量は5MB
Effect Houseで使える3Dファイルの容量は、全体で5MBです。使うエフェクトによっては5MB以上をオーバーしてしまい、素材として利用できません。
TikTokエフェクトに使う素材が5MB以上にならないよう、ファイル容量を減らしてアップロードするなどして、対策しましょう。
3.エフェクトガイドラインに注意が必要
Effect Houseを使う際は、エフェクトガイドラインにも注意しましょう。
様々なルールが設けられており、たとえばEffect Houseで作成したエフェクトはTikTok運営側に審査され、ガイドラインに反していると公開できません。
具体的には、差別表現や否定的な偏見情報の助長などが削除対象です。削除対象とならないよう、不快感を与えないようなTikTokエフェクトを作りましょう。
TikTokエフェクトを作成する3つの魅力
TikTokエフェクトを作成する魅力は、主に以下の3つです。
- エンゲージメントの増加
- UGC創出による認知拡大
- 購買意欲向上
では、順に見ていきましょう。
1.エンゲージメントの増加
TikTokエフェクトを作成すると、エンゲージメントの増加に期待できます。
エンゲージメントが増加すれば、ユーザーのニーズを把握でき、より興味関心が高いコンテンツを制作できるようになります。また、拡散されやすくなるので、より多くのユーザーの目に止まり、話題性も高まります。
2.UGC創出による認知拡大
作成したTikTokエフェクトは、他ユーザーが自由に使用できます。
TikTokエフェクトに自社ロゴなどを掲載しておけば、利用ユーザーはもちろん、閲覧ユーザーとも接触できるので、UGC創出による認知拡大が見込めます。
多くのクリエイターにTikTokエフェクトを使ってもらえるよう、ユーザーが求めているコンテンツを制作しましょう。
3.購買意欲向上
購買意欲の向上も、TikTokエフェクトを作成する魅力として挙げられます。
たとえば、化粧メーカーが自社商品を疑似体験できるようなエフェクトを制作すると、他ユーザーに商品の魅力を知ってもらえる機会が増えて、購買意欲向上に繋がります。
まとめ | TikTokエフェクトはマーケティングに効果的
今回は、TikTokエフェクトの作り方や注意点、エフェクトを付ける魅力などについて解説しました。
TikTokエフェクトは、Effect Houseを使えば簡単に制作できます。活用するとエンゲージメント増加やUGC創出による認知拡大、購買意欲向上が見込めて、マーケティングに効果的です。
ある程度のモデリング知識が必要ですが、チュートリアルが充実しているので、使い続けていると徐々に慣れてきます。
TikTokを使ったマーケティングとして、ぜひEffect Houseのエフェクトを活用してみてください。
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