インスタのインサイトで見るべき指標は?インスタの数字を伸ばす4つの方法もわかりやすく解説

毎日投稿を頑張っているのに、なかなかフォロワーが増えない、そんな悩みを抱えていませんか。
Instagram運用で多くの人がつまずく原因の一つは、投稿後の「分析」を正しく行えていないことにあります。
もしかしたら、便利な分析ツールであるインスタのインサイト機能の存在は知りつつも、「どの数字を見ればいいかわからない」「専門用語が難しそう」と感じて、十分に活用できていないのかもしれません。
感覚だけに頼った運用では、アカウントを効率的に成長させるのは困難です。
この記事では、Instagramインサイトの基本的な準備から、見るべき重要な指標の意味、そして分析を次の行動につなげるための具体的な4つの施策までを、初心者の方にも分かりやすく解説します。
インスタのアカウント運用に悩んでいる方や、Instagramでの発信を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
インスタのインサイトを使用するための方法

Instagramの便利な分析機能であるインサイトですが、いざ使おうとしたときに「どこから見ればいいの?」と戸惑う方もいるかもしれません。
実は、インサイトの機能をすべて活用するには、事前に簡単な2つの準備が必要です。
ここでは、その準備である「プロアカウントへの切り替え」と、詳細な分析に必要となる「フォロワー数」について、一つずつ丁寧に解説します。
プロアカウントへの切り替え
Instagramインサイトを利用するためには、まずアカウントを「プロアカウント」に切り替える必要があります。
インサイトは、ビジネスや発信活動を行う人向けのプロアカウント専用に提供されている無料の分析機能だからです。
切り替えを行うと、インサイトの利用だけではなく、ショッピング機能の追加や広告の出稿も可能になります。
ただし、プロアカウントにすると非公開設定にはできなくなるため、その点だけは事前に理解しておきましょう。
切り替え方法は以下の通り、とても簡単です。
- プロフィール画面右上の三本線をタップ
- 「設定とアクティビティ」を選択
- 「アカウントの種類とツール」をタップ
- 「プロアカウントに切り替える」を選択
上記手順で設定は、完了です。
まずはご自身のアカウントでこの設定を行い、Instagramインサイトを活用する準備を整えてみてください。
フォロワー数を100人以上に
プロアカウントへの切り替え後、フォロワー数が100人を超えると、インサイトで分析できるデータの幅が大きく広がります。
これは、Instagramがユーザーのプライバシーを保護しつつ、統計的に意味のあるデータを提供するために、一定のフォロワー数を基準としているからです。
フォロワーが100人に満たない場合、投稿ごとの反応は見られても、フォロワー全体の年齢層や性別、アクティブな時間帯といった詳細なデータは表示されません。
フォロワーに関する情報は、どんな投稿が喜ばれるのかを考える上で重要なポイントです。
もしフォロワー数がまだ100人に達していない場合は、まず価値ある情報を届け続けフォロワー数の増やすことを目標にしてみてください。
インスタのインサイトで見るべき指標

プロアカウントへの切り替えが完了しインサイトを開くと、「リーチ」や「インプレッション」など、さまざまな項目が並んでいます。
たくさんの専門用語があるため、どの数値をどう見れば良いのか分からず、難しく感じてしまうかもしれません。
まずは特に重要な指標を3つのグループに分けて理解するのがポイントです。
ここでは「投稿への反応」「保存行動」「投稿の到達範囲」を示す、基本となる指標をそれぞれ解説します。
投稿への反応を示す指標
投稿への反応を示す指標は、フォロワーとの関係性の深さ、いわゆる「エンゲージメント」を測るための大切な数値です。
Instagramのアルゴリズムは、エンゲージメントが高い投稿を「質の良いコンテンツ」と判断する傾向があるため、アカウントを成長させる上で欠かせないポイントです。
具体的には、以下の3つの指標に注目してください。
- いいね
- コメント
- シェア
それぞれの指標がどのような意味を持つのかを理解し、今後の投稿作りに活かしていきましょう。
いいね
「いいね」は、投稿内容に対してどれだけの共感や好意が得られたかを示す、最も分かりやすい指標です。
ハートマーク(♡)の数が多ければ多いほど、ユーザーが投稿をポジティブに評価したことを意味します。
Instagramはユーザーからの反応が良い投稿を評価するため、「いいね」の数はコンテンツの質を測る上での基本的なポイントです。
特に「いいね」が多い投稿には、以下のような傾向があります。
- フォロワーが好むテーマや話題
- 目を引く写真やデザインの傾向
- 共感を呼びやすい文章のスタイル
傾向を読み解くことが、次の投稿内容を決める際の重要なヒントになっていくでしょう。
まずはご自身の過去の投稿を振り返り、どのような投稿に「いいね」が多く集まっているかを確認してみてください。
コメント
「コメント」は、「いいね」以上に投稿への強い関心を示す指標です。
なぜなら、コメントはユーザーが文章を考える手間をかけて行う、より積極的なコミュニケーションだからです。
単なる共感だけではなく、質問や感想といった具体的なフィードバックが直接得られるため、フォロワーのニーズを理解する上で役立ちます。
コメントの内容からは、以下のような要素を読み取ることができます。
- フォロワーが持つ具体的な疑問点
- 投稿内容で特に興味を引いた部分
- 次に発信してほしい情報のヒント
コメントは次のコンテンツ企画にとって価値のある情報です。
ご自身の投稿にどのようなコメントが寄せられているか、その数だけでなく内容にもぜひ注目してみてください。
シェア
「シェア」は、投稿がフォロワーを超えて拡散されたことを示す指標です。
なぜなら、シェアはユーザーが「この情報を他の人にも教えたい」と感じた時に行われる、推薦の行動だからです。
紙飛行機のマークで示されるこの数値は、DMやストーリーズを通じて新しい層に投稿が届いた回数を示しており、アカウントの認知度拡大に直結します。
シェアが多い投稿には、以下のような共通点があります。
- 多くの人が「役立つ」と感じる情報
- 思わず誰かに教えたくなる意外性
- 特定の仲間と共有したい専門性
シェア数は、コンテンツが持つ拡散力を測るための指標です。
どのような投稿がシェアされやすいのかを分析し、より多くの人に届くコンテンツ作りを目指してみてください。
ユーザーへの保存行動を示す指標
投稿を見た直後の反応である「いいね」や「コメント」とは別に、ユーザーが「後から見返したい」と感じた時に取る行動が「保存」です。
保存数は、Instagramからアカウントが評価される上で重要視されているため、意味を正しく理解する必要があります。
保存数
「保存数」は、ユーザーがその投稿を「後から何度も見返したい」と感じた回数を示す重要な指標です。
保存される投稿はユーザーにとって価値が高く、Instagramからも「有益なコンテンツ」として高く評価される傾向があるからです。
リボンのマークで示されるこの数値が多いほど、アカウント全体の評価向上にもつながりやすくなります。
一般的に、以下のような情報を含む投稿は保存されやすい傾向があります。
- 何度も確認したいノウハウや手順
- いつか行きたい場所やお店のリスト
- 参考にしたいコーディネートやレシピ
保存数は投稿の「資産価値」を示す指標とも言えます。
投稿の中で、どのようなコンテンツが多く保存されているかを確認し、今後の発信の方向性を作成する際の参考にしてください。
投稿の到達範囲を示す指標
これまでは、投稿を見たユーザーからの反応や行動を示す指標を解説してきました。
それに対し、ここで解説するのは、そもそも「投稿がどれだけ多くの人に届いたのか」という、影響力の広さを示す指標です。
この到達範囲を測る上で基本となるのが、「リーチ」と「インプレッション」という2つの数値です。
この2つは混同されがちですが、それぞれの意味を正しく理解しなければなりません。
リーチ
「リーチ」は、あなたの投稿が何人のユーザーに届いたかを示す指標です。
1人のユーザーが同じ投稿を何度見てもリーチ数は「1」とカウントされるため、純粋な認知の広がりを測ることができます。
発見タブへの掲載やシェアによってフォロワー以外に投稿が届けば、リーチ数はフォロワーの数以上に伸びることもあります。
一般的に、リーチ数が伸びやすい投稿の特徴は、以下のとおりです。
- 多くの人の興味を引くテーマ
- 発見タブに掲載されやすい内容
- 効果的なハッシュタグの選定
リーチ数は、アカウントの「影響力の広さ」を示す指標と言えます。
どのような投稿のリーチ数が伸びているかを確認し、より多くの人に情報を届けるための参考にしてください。
インプレッション
「インプレッション」は、あなたの投稿が表示された合計回数を示す指標です。
リーチが「投稿を見た人数」であるのに対し、インプレッションは「投稿が見られた総回数」を指します。
そのため、1人のユーザーが同じ投稿を3回見れば、リーチは「1」ですがインプレッションは「3」とカウントされます。
インプレッションを確認するためには、以下の項目から確認してください。
- ホーム(タイムライン)から
- ハッシュタグから
- 発見タブから
- プロフィールから
インプレッションは、投稿が「どこから」「何回」見られたかを知るための指標と言えます。
この内訳を分析すれば、ハッシュタグが有効だったのか、発見タブに載ったのかといった、投稿が伸びた要因を探れるでしょう。
インスタの数字を伸ばす4つの方法

インサイトで見るべき指標を理解した後は、いよいよそれらの数値を改善するための具体的なアクションに移ります。
アカウントを成長させるためには特別な裏技があるわけではなく、基本的な施策を地道に続けることが何よりも大切です。
Instagramのアカウントを伸ばすためには、以下の方法が大切です。
- 投稿の継続でアルゴリズムに適応する
- コメント返信でエンゲージメントを高める
- ハッシュタグでリーチを広げる
- インサイト分析で改善点を発見する
それぞれの方法を確認していきましょう。
継続的に投稿する
まず基本となるのが、継続的な投稿です。
なぜなら、定期的にコンテンツを発信すれば、アカウントがアクティブであると評価されやすくなるからです。
また、投稿を続けること自体が、自身のスキルアップにもつながります。
継続して投稿すると、以下のようなメリットもあります。
- アカウントがアクティブと評価される
- フォロワーとの接触機会が増える
- 投稿の作成スキルが向上する
- 分析できるデータが蓄積される
最初から毎日投稿をめざすのではなく、週に2〜3回など、ご自身が無理なく続けられるペースを見つけることが大切です。
コミュニケーションを重視する
フォロワーとの積極的なコミュニケーションは、エンゲージメントを高める上でも効果的です。
特に、投稿に寄せられたコメントへの返信は、フォロワーとの関係性を深める絶好の機会です。
丁寧な返信はフォロワーの満足度を高めるだけではなく、他のユーザーから見ても「交流が活発なアカウント」などの良い印象を与えられます。
コメント返信を丁寧に行うことには、以下のようなメリットがあります。
- アカウントのファン化を促進する
- コメント欄の活性化につながる
- 他のユーザーからの印象が良くなる
すべてに返信するのが難しい場合でも、感謝の気持ちを伝えたり、一部の質問に答えるだけでも印象は変わります。
フォロワーとの対話を楽しみながら、アカウントのエンゲージメントを高めていきましょう。
ハッシュタグを活用する
ハッシュタグの活用は、フォロワー以外の新しいユーザーに投稿を届けるための効果的な手段です。
なぜなら、多くのユーザーは自分の興味がある分野の情報をハッシュタグ検索で探しているからです。
投稿内容と関連性の高いハッシュタグを付けることで、そのテーマに関心を持つ潜在的なフォロワーに投稿を見つけてもらう機会が生まれます。
効果的なハッシュタグを選ぶ際には、以下の点を意識する必要があります。
- 検索ボリュームのバランスを考える
- 投稿内容と関連性の高いタグを選ぶ
- 独自のコミュニティタグを活用する
どのようなハッシュタグから投稿が見られたかはインサイトで分析できます。
効果を測定しながら、ご自身のアカウントに合ったハッシュタグの組み合わせを見つけてみてください。
インサイト機能を活用する
施策の効果を最大化するためには、インサイトで結果を分析し、改善点を発見しなければなりません。
なぜなら、ただ施策を続けるだけでは、何が本当に効果的だったのかが分からないままになってしまうからです。
インサイトを使えば、どの行動がどの数値に結びついたのかを客観的に把握し、次のアクションをより効果的なものにできます。
具体的には、以下のように施策と数値を結びつけて考えていきます。
- ハッシュタグ施策→インプレッションの内訳
- 魅力的な投稿作り→保存数やいいね数
- フォロワーとの交流→コメント数やエンゲージメント率
実行した施策の結果をインサイトで振り返り、改善を繰り返すことこそがアカウント強化につながります。
ご自身の行動の結果を、インサイトで確かめる習慣をつけてみてください。
まとめ|インスタの数字を上げるためにはインサイトの活用が必須!
本記事では、Instagramインサイトの準備から見るべき主要な指標、数値を改善するための基本的な施策までを解説しました。
インサイトは、感覚に頼った運用から脱却し、データに基づいた改善を行うための重要な指標です。
インサイトの指標で何を見るべきかを理解し、適切に数値を読み取れば、アカウントを育てていくことが可能です。
まずはご自身の投稿の中で「最も保存数が多かった投稿はどれか」を確認し、その理由を考えることから始めてみてください。
一つひとつのデータを読み解く習慣が、あなたのインスタアカウントを伸ばすきっかけになるはずです。