SNSの種類を徹底比較|特徴・業種別の活用方法がわかる!

「SNSを活用したいけど、種類が多すぎて何を選べばいいのかわからない」
そんなお悩みはありませんか?
SNSは今や、企業やお店にとって欠かせない集客・広報ツールですが、それぞれのSNSの種類や特徴を理解せずに始めると、効果が出ずに挫折してしまうこともあります。
なぜなら、SNSには投稿形式やユーザー層、得意な表現が異なる個性があり、自社の目的や業種に合ったものを選ぶ必要があるからです。
この記事では、主要なSNS6種の特徴を比較しながら「どんなビジネスにどれが向いているのか?」をわかりやすく解説します。
SNSの運用をこれから始める方も、今のやり方に迷っている方も、まずはSNSの種類と特徴の整理から始めてみましょう。
主要SNSの主な種類

企業がSNSを活用する際「どのSNSを選ぶか」は一つの判断ポイントです。
なぜなら、SNSごとにユーザー層や発信スタイル、得意な表現方法がまったく異なるからです。
ここでは、企業プロモーションでよく活用される主要SNSについて、それぞれの特徴や活用シーンを比較していきます。
紹介するSNSは以下の6つです。
- X(旧Twitter)
- TikTok
- YouTube
「自社に合ったSNSはどれか?」を見極めるヒントとして、各SNSの特徴をつかんでおきましょう。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、スピード感のある発信と高い拡散力が魅力のSNSです。
リアルタイム性を重視する企業や、話題性を活かしたプロモーションに向いています。
具体的な特徴は、以下のとおりです。
主な投稿形式 | ・テキスト(140文字)・画像・動画 |
ユーザー層 | ・10〜30代が中心 ・日本国内ユーザー数:約6,700万人 |
強み | ・リアルタイム性・拡散力・検索性 ・カスタマー対応にも活用可能 |
弱み・注意点 | ・炎上リスクが高い ・世界観のブランディングにはやや不向き |
Xは、短文テキストと画像・動画を組み合わせて手軽に投稿できるSNSです。
リアルタイムでの更新が反映される「タイムライン形式」で、フォロワーの投稿だけではなく、リツイートやいいねによって拡散された他者の投稿もタイムリーに流れてきます。
即時性と拡散力の高さから、話題性のある商品やキャンペーンの情報を瞬時に広められる点が魅力です。
一方で、投稿が拡散しやすい特性は、裏を返せば「炎上リスク」が高いことも意味します。
企業アカウントとして運用する際は、文言の使い方や投稿タイミングに十分注意が必要です。
情報をスピーディに届けたい、ユーザーとの距離を縮めたい目的があるなら、Xは相性の良いSNSです。
Instagramは、視覚的な訴求に優れたSNSとして、若年層を中心に圧倒的な人気を誇ります。
特に女性をターゲットにしたビジネスやECサイトとの親和性が高いのが特長です。
具体的な特徴は、以下のとおりです。
主な投稿形式 | ・画像・動画(ストーリーズ・リール含む)・テキスト |
ユーザー層 | ・10〜30代が中心 ・若年層女性に強く支持日本国内ユーザー数:約6,600万人 |
強み | ・高い視覚訴求力・購買行動への影響力 ・ストーリーズやリールなど多彩な機能 |
弱み・注意点 | ・拡散力はXに比べて低め ・投稿のビジュアル品質が重視されやすい |
Instagramは「見た目で伝える」ことを重視したSNSで、ビジュアル中心の情報発信に適しています。
特にファッション、美容、飲食、インテリアなど、世界観やブランドイメージを大切にした商材との相性が抜群です。
テキストよりも画像・動画コンテンツが主体で、ストーリーズやリールといった短時間・縦型動画の機能も拡充されており、トレンドのショート動画戦略にも対応可能です。
2024年には世界で月間アクティブユーザー数が16億人を超え、日本国内でも6,600万人以上が利用する巨大プラットフォームとなっています。
世界観を魅せてファンを増やしたい企業や、感性に訴える商品を扱う業種には、Instagramは欠かせないSNSです。
TikTok
TikTokは、短尺動画を中心にしたSNSで、若年層ユーザーの圧倒的な支持を受けて成長してきたプラットフォームです。
エンタメ性と拡散力の高さが魅力で、BtoC商材を扱う企業や、話題づくりを狙いたいブランドに特に向いています。
具体的な特徴は、以下のとおりです。
主な投稿形式 | ・動画(1分前後)・テキストキャプション |
ユーザー層 | ・10〜20代が中心 ・日本国内ユーザー数:約3,300万人 |
強み | ・拡散力の高いアルゴリズム ・UIの直感性 ・BGMやエフェクトで誰でも簡単投稿 |
弱み・注意点 | ・コンテンツの寿命が短い ・炎上・誤解リスクあり |
TikTokは2016年に中国のBytedance社から登場し、2017年頃から日本でも急速に普及しています。
国内の月間アクティブユーザーは3,300万人を超え、特に10〜20代の若者に強く支持されているSNSです。
最大の魅力は、動画が「おすすめ欄」に載ることで一気にバズる可能性がある拡散性の高さです。
誰でも簡単に動画を作れる直感的なUIや、BGM・エフェクト機能が用意されており、編集スキルがなくてもコンテンツを投稿しやすい点も人気の理由です。
企業にとっては、トレンドを押さえた動画企画を通じてブランドを「面白く」「親しみやすく」伝えることができ、認知拡大や若年層のファン獲得に非常に有効なSNSといえるでしょう。
ただし、拡散性が高い分、ネガティブな反応も広まりやすく、企画の質や言葉選びには注意が必要です。
若年層を狙う企業や、認知拡大フェーズにあるブランドは、TikTokを上手に取り入れることで爆発的な広がりを得られるかもしれません。
YouTube
YouTubeは、世界最大級の動画プラットフォームとして、多様な年代・業種に対応可能なSNSです。
ショート動画から長尺コンテンツまで対応し、認知・信頼構築・販促のすべてに活用できます。
具体的な特徴は、以下のとおりです。
主な投稿形式 | ・動画(横型・縦型ショート)・ライブ配信 |
ユーザー層 | ・幅広い(10〜60代) ・日本国内ユーザー数:約7,120万人 |
強み | ・圧倒的なリーチ力 ・信頼性・SEOとの相性 ・長尺・短尺の使い分けが可能 |
弱み・注意点 | ・制作コストや運用ハードルが高い ・成果が出るまで時間がかかる場合も |
YouTubeは、世界で25億人以上、日本でも7,000万人超が利用する動画メディアの王道SNSです。
検索エンジンに次ぐ世界第2位のアクセス数を誇り、SNSでありながら情報プラットフォームとしても機能しています。
特に、BtoCだけでなくBtoB・教育・採用など幅広い活用が可能で、公式チャンネルを通じて信頼性の高い情報発信ができます。
投稿できる動画形式は多彩で、商品紹介や解説コンテンツなどの長尺動画はもちろん、ショート動画で気軽に拡散を狙うこともできます。
ただし、クオリティを求めるほど撮影・編集・企画にかかる手間やコストも増加するため、戦略的な設計が不可欠です。
信頼構築や中長期的なブランド価値向上を狙いたい企業には、YouTubeは有効なSNSです。
Facebookは、実名登録を前提とした「信頼性の高いコミュニティ形成」が強みのSNSです。
ビジネスからプライベートまで幅広く活用されており、特に中高年層やBtoB向けの情報発信に強みがあります。
具体的な特徴は、以下のとおりです。
主な投稿形式 | ・テキスト・画像・動画 |
ユーザー層 | ・30〜60代中心 ・日本国内ユーザー数:約2,600万人 |
強み | ・実名制による信頼性 ・細かなターゲティング広告 ・ビジネス利用との相性 |
弱み・注意点 | ・若年層の利用離れが進行中 ・拡散力はやや低い |
Facebookは、世界最大のSNSでありながら、実社会に基づいた信頼関係を軸にしたネットワーク形成が特徴です。
国内でも月間アクティブユーザーは約2,600万人と安定した規模を保ち、特に30〜50代のビジネスパーソンや経営者層の利用が目立ちます。
広告運用においては、地域・年齢・興味関心など、きめ細かいターゲティングが可能で、高精度な配信ができる点も魅力です。
一方で、若年層の利用が減少傾向にあるため、エンタメ性・拡散性を重視する施策には向かないケースもあります。
とはいえ、企業の信頼感育成や、既存顧客とのつながり強化を図るうえでは、今なお有効なSNSの一つです。
LinkedInは、ビジネスシーンにおける人脈形成・情報発信に特化したSNSです。
就職・転職活動はもちろん、営業・採用・広報などのBtoB領域においても活用が広がっています。
具体的な特徴は、以下のとおりです。
主な投稿形式 | ・テキスト・画像・動画 |
ユーザー層 | ・20〜50代のビジネスパーソン中心 ・日本国内ユーザー数:約400万人 |
強み | ・キャリア・業界専門情報の発信に特化 ・採用・営業・広報との相性が良い |
弱み・注意点 | ・カジュアルな情報発信には不向き ・日本国内の利用率はまだ低め |
LinkedInは、「仕事」に関連する情報に特化したSNSで、世界中で10億人以上のビジネスユーザーが利用しています。
日本国内では400万人と利用者数こそ少なめですが、今後の成長が見込まれるSNSです。
企業アカウントによるブランディング発信や、社員によるリアルな社内紹介、職種別コンテンツマーケティングも効果的です。
BtoB業種やIT・人材系企業を中心に、「信頼感」「専門性」をアピールできる場として注目されています。
一方で、娯楽性や拡散力には乏しく、トレンドに敏感な若年層への訴求には不向きです。
それでも、ビジネス領域での情報発信やネットワーキングを目的とするなら、今後外せないSNSの一つです。
SNSの主な特徴

SNSは、それぞれの投稿形式や目的によって大きく6つのタイプに分類されます。
自社に適したSNSを選ぶためには、どんな形式の投稿が中心で、どんなコミュニケーションが生まれるかを知る必要があります。
主なタイプは、以下の6つです。
- 文章投稿型
- コミュニケーション型
- 写真投稿型
- 動画投稿型
- ライブ配信型
- ビジネス特化型
ここでは、SNSの主な「型(タイプ)」とそれぞれの特徴について、わかりやすく整理していきます。
文章投稿型
文章投稿型のSNSは、リアルタイムな情報発信や日記的な投稿、専門的なコンテンツ発信など、テキストを中心とした情報発信に適した形式です。
文字が主役となるため、画像や動画がなくても情報を的確に伝えることができ、スピーディーな更新や深い内容の共有が可能です。
ユーザー同士の意見交換や情報共有にも適しています。
例えば、以下のようなSNSが文章投稿型に分類されます。
- リアルタイム性が高い➡X(旧Twitter)
- 日常の近況報告に適している➡Facebook
- 深い情報発信・コラムに最適➡note
- チャットや情報連絡に便利➡LINE
文章投稿型SNSは、スピード感と文字による説得力が求められるビジネスや情報発信に向いており、広報・マーケティング担当者にも扱いやすいSNSの一つです。
コミュニケーション型
コミュニケーション型SNSは、ユーザー同士が気軽に交流できることを重視したSNSで、顧客との関係構築やファンづくりに効果的です。
双方向のやり取りが前提となっているため、企業が一方的に情報を発信するだけではなく、ユーザーの声を拾ったり、コミュニティを育てたりといった関係構築が可能になります。
主なSNSには以下のようなものがあります。
- 日常的なやりとりに最適➡LINE(チャット・メッセージ機能)
- リアルタイムな反応が見込める➡X(旧Twitter)
- コメントやDMでの交流が盛ん➡Instagram
コミュニケーション型SNSは、リピーター獲得やファンマーケティングに強みがあります。丁寧な対話を重ねながら、信頼関係を築きたい企業におすすめです。
写真投稿型
写真投稿型SNSは、ビジュアルで直感的に情報を伝えるのに適しており、ブランドイメージや世界観の発信に効果的です。
視覚情報はテキストよりも印象に残りやすく、特にファッション・美容・飲食業界など、感性に訴える商材との相性が抜群です。
ユーザーは投稿された写真からインスピレーションを得たり、商品やサービスに興味を持ったりします。
写真投稿型SNSとして、以下のようなツールが代表的です。
世界観を重視した投稿で、若年層を中心に人気 | |
画像でアイデアを集めるビジュアル検索に強い | |
Snapchat | 一時的な写真共有で、Z世代に人気のカジュアルSNS |
写真投稿型SNSは、ブランドのイメージを視覚で伝えたい企業に最適です。
統一感のあるビジュアル投稿により、ファンの共感を得やすくなります。
動画投稿型
動画投稿型SNSは、情報量が豊富で、エンタメ性やストーリーテリングを活かしたプロモーションにおすすめです。
テキストや写真よりも多くの情報を短時間で伝えられるため、商品の使い方やサービスの雰囲気などをリアルに表現できます。
アルゴリズムによる拡散力も高く、バズりやすいのが特徴です。
代表的な動画投稿型SNSには以下のようなものがあります。
YouTube | 世界最大の動画共有プラットフォーム。長尺・短尺問わず幅広いジャンルに対応 |
TikTok | 短尺・縦型動画に特化。若年層へのリーチ力が高い |
ニコニコ動画 | コメントが動画上に流れる独自のインターフェースで、ファンコミュニティとの一体感が強い |
動画投稿型SNSは、視覚と聴覚で訴えることで強い印象を残せるツールです。
ブランディングから購買促進まで、多様なマーケティングに活用できます。
ライブ配信型
ライブ配信型SNSは、リアルタイムで視聴者と双方向コミュニケーションが取れるため、ファンの熱量を高めやすいのが特徴です。
リアルタイムで視聴者の反応を得ながら配信できることで、親近感や信頼感を育てやすく、コメントやギフトなどによる即時のエンゲージメントにもつながります。
販売やイベント告知との相性も抜群です。
ライブ配信型SNSには、以下のようなものがあります。
ストーリーズからワンタップで配信可能。フォロワーとの自然な接点に | |
TikTok | フォロワー数1,000人以上でライブ配信が可能 |
YouTube | ライブ配信をアーカイブ化でき、幅広いジャンルに対応した拡張性の高い配信が可能 |
ライブ配信型SNSは、「今ここ」にいる感覚を共有できることから、視聴者とのエンゲージメントを重視したい業種におすすめです。
販売促進やブランディング、ファン育成など幅広い用途で活用できます。
ビジネス特化型
ビジネス特化型SNSは、仕事やキャリアに関する情報交換や人脈作りを目的としたソーシャルメディアです。
一般的なSNSと異なり、実名・職歴・スキルなどのプロフェッショナルなプロフィールを軸に、企業や業界関係者とのつながりを深めるために活用されます。
特に活用されているのがLinkedInで、世界的には10億人を超えるユーザーに利用されており、日本でも注目度が年々上昇しています。
採用活動や営業リードの獲得、業界ニュースの収集など、BtoB領域との親和性が非常に高いのが特長です。
今後も、ビジネス領域におけるSNSの活用はますます広がると予想されます。ビジネス視点での発信や人脈作りを検討している方は、導入を検討してみると良いでしょう。
【業種別】SNSの主な活用法

SNSは単なる情報発信ツールではなく、業種やビジネスモデルに応じて戦略的に使い分けることで、大きな成果を生む強力なマーケティング手段になります。
それぞれの業種ごとに相性の良いSNSは異なります。
ここからは、具体的な業種別におすすめのSNS活用法を詳しく解説していきます。
飲食店・カフェ|InstagramとTikTokで“映える”集客を狙う
飲食店やカフェのSNS集客では、InstagramとTikTokを活用して“映え”を意識した投稿を行うことが効果的です。
なぜなら、これらのSNSは視覚的な訴求力に優れており、料理や店舗の雰囲気を直感的に伝えるのに最適だからです。
若年層を中心に「SNSで見たお店に行ってみたい」と思わせるきっかけになりやすく、投稿がそのまま集客につながることも多くあります。
具体的には、以下のような使い方があります。
・「#○○カフェ」「#○○ランチ」など、地域名+メニュー名のハッシュタグで検索経由の露出を拡大 ・ストーリーズで期間限定メニューや当日の混雑状況をリアルタイム発信 | |
TikTok | ・料理が完成するまでの調理過程を15〜30秒で紹介し、視聴者の関心を引く ・盛り付けや店内の雰囲気を活かしたショート動画で拡散力アップ |
映えるビジュアルを戦略的に活用すれば、飲食・カフェ業界はSNS上で大きな反響を得やすくなります。
まずは、自慢の一品や店内の魅力を「視覚」で伝える投稿から始めてみましょう。
アパレル・美容サロン|Instagramで世界観を演出する
アパレルや美容サロンがSNSで集客・ブランディングを行うなら、Instagramを活用して世界観を表現しなければなりません。
Instagramは視覚的な訴求に強く、画像や動画を通じてブランドの雰囲気・価値観を直感的に届けられるため「このサロンに行ってみたい」「この洋服を着てみたい」といった共感・憧れを生み出すのに最適です。
特に美容・ファッション業界では、テキストよりも「雰囲気」や「センス」が重要視されるため、統一感のある投稿や丁寧なビジュアル作りが集客力に直結します。
具体的には、Instagramで以下のような活用がおすすめです。
- フィード投稿でトーンを統一し、ブランドの世界観を構築
- リールで施術のビフォーアフターやスタイリングの提案をショート動画化
- ストーリーズでキャンペーン情報や空き状況を即時配信
- ハッシュタグ(#韓国風ヘア、#骨格診断コーデなど)でターゲットにアプローチ
Instagramは、商品や技術を超えた「体験価値」まで届けられるSNSです。
自社のブランドが持つ独自の世界観を、丁寧に・一貫性を持って投稿すれば、理想のお客様との出会いにつながるはずです。
IT・ベンチャー企業|X(旧Twitter)で最新情報を発信する
IT系やベンチャー企業がSNSを活用するなら、スピード感と情報拡散力に優れた「X(旧Twitter)」が有効です。
というのも、Xは140文字の短文形式によって、リアルタイムでの情報発信がしやすく、拡散されやすい仕組みが整っているからです。
特にITやスタートアップ分野では、新機能やリリース情報、イベント告知など「タイムリーに発信したい内容」が多く、相性が抜群です。
X(旧Twitter)の活用例には、以下のような方法があります。
- プロダクトの最新アップデートやサービス開始の告知をリアルタイムで投稿
- 業界ニュースにコメントすることで「専門性のある企業」としての認知獲得
- ハッシュタグ(#スタートアップ、#SaaSなど)で同業界ユーザーに拡散
- 社内カルチャーやオフショットを発信し、採用ブランディングにも活用
- 他社アカウントとのリプライ・引用RTでコミュニティ内の認知拡大
Xは、スピーディーで濃い情報を「カジュアルに」「連続的に」発信できる場です。
情報発信が企業成長に直結するIT・ベンチャー企業こそ、積極的に活用してみましょう。
不動産・住宅関連|YouTubeで物件紹介する
不動産や住宅関連の企業がSNSを活用するなら、視覚と音声でわかりやすく伝えられる「YouTube」が有効です。
というのも、物件は写真や文章だけでは伝わりにくい「広さ・動線・雰囲気」などの要素が多く、動画で紹介すれば「内見に近い体験」を提供できるからです。
特に住宅購入や賃貸を検討している層は、慎重に比較検討する傾向が強く、動画で事前に詳細がわかることで信頼感や検討意欲が高まります。
SEO(検索)との相性がよく、地域名や物件名を含めたタイトルで中長期的な集客が見込めるのもYouTubeの強みです。
YouTubeの活用例としては、以下のような活用法が挙げられます。
- 「◯◯市 3LDK 新築戸建」など地域名+間取りのキーワードで検索流入を狙う
- ルームツアー形式で、部屋の雰囲気や日当たりを映像で伝える
- ナレーションやテロップで、間取りの特徴や周辺環境を解説
- ビフォーアフター動画でリフォームの魅力を可視化
- スタッフや営業担当が登場することで、親しみや信頼感が上昇
YouTubeは「動き」と「音」で空間をリアルに伝えられるSNSです。
特に高単価の商品である住宅や不動産だからこそ、動画での信頼形成と情報提供が成約率を大きく左右するポイントになります。
物件写真だけでは伝わらない魅力を、YouTubeでしっかり届けていきましょう。
BtoB企業|LinkedInやFacebookで信頼性を伝える
BtoB企業がSNSを活用する上で重視すべきは、「拡散力」よりも企業としての信頼感・専門性・実績の訴求です。
そこで有効なのが、ビジネス特化型のLinkedInや、実名制で信頼性の高いFacebookです。
BtoC向けのエンタメ要素が強いプラットフォームとは異なり、役職者や法人アカウントが多く、ビジネス目的の閲覧が前提となっているのが特長です。
採用、営業、パートナー開拓など、「企業間の接点」を作るツールとして活用する企業も増えています。
BtoB企業がLinkedIn・Facebookで信頼性を伝える方法には、以下のような方法があります。
- 企業の実績・導入事例を紹介し、取引先候補の信頼を獲得
- 社員インタビューや技術ブログで、組織の専門性をアピール
- 展示会出展やセミナー開催をお知らせし、業界との接点を強化
- 経営層・人事がLinkedInで個人発信し、採用ブランディングに活用
- Facebookページでプレスリリースや企業活動を公式発信
BtoB企業にとって、SNSは「ファンを増やす」だけではなく、信頼を可視化するための戦略的ツールです。
特に決裁権を持つ相手やビジネスパートナーと繋がる場として、LinkedInやFacebookは最適です。
定期的な発信を通じて、業界内での認知と信頼の積み上げを意識しましょう。
医療・クリニック・整体|LINEで予約・リピート施策を強化する
医療機関やクリニック、整体院などでは、「定期的な来院」と「患者との継続的な接点」が運営上のポイントになります。
その課題を効果的に解決できるのが、LINE公式アカウントの活用です。
LINEは、日本国内で最も利用率の高いSNSであり、高齢層を含む幅広い年代に浸透しています。
通知がダイレクトに届くため、予約管理やリマインド、再来院の促進に非常に相性が良いツールです。
医療・施術系でのLINE活用アイデアには、以下のようなものがあります。
- オンライン予約やキャンセル連絡の自動受付機能を導入
- 診察・施術の前日リマインド通知で、無断キャンセルを防止
- 定期検診・施術間隔に応じた「再来院のお知らせ」を自動配信
- 患者向け健康情報や季節ごとのケアアドバイスを配信
- 友だち追加時にクーポン配布や特典提供で登録率アップ
患者側も「アプリを増やしたくない」「電話は面倒」と感じている中で、慣れたLINEで完結する利便性は大きな価値があります。
初回予約から再来院、フォローアップまで、LINEを軸に組み立てることで、患者満足度の向上と業務の効率化が同時に実現できます。
地域密着型ビジネス|FacebookやLINEで地域とのつながりを育む
地域密着型のビジネスでは、エリア内の認知度向上とリピーター獲得が必要です。
そのためには、地域住民との継続的な関係構築が必要であり、FacebookやLINEがその役割を果たしてくれます。
Facebookは、地域イベントやコミュニティ情報との親和性が高く、実名登録文化から信頼感のある発信が可能です。
LINEは、日常的な連絡手段として定着しているため、クーポン配信や営業案内、予約連絡などの実務的活用に向いています。
地域密着ビジネスでのFacebook・LINE活用例は、以下のとおりです。
- Facebookページで地域イベント情報や日常の取り組みを発信し、共感を育成
- 地域の他店舗・団体とシェアやコメントで相互交流し、接点を拡大
- LINEで「営業日変更のお知らせ」や「期間限定キャンペーン情報」をスムーズに周知
- LINEクーポンで初回来店のハードルを下げ、再来訪を促進
- フォロー&友だち登録特典で顧客のリストを確保し、販促の起点に
上記のような取り組みは、地元の人たちに「親しみやすいお店」「気軽に行ける存在」と感じてもらいやすくなります。
小さな発信でも積み重ねることで、地域との信頼関係が育ち、長く愛される店舗・サービスへとつながっていきます。
まとめ|自社に合ったSNSを選び、戦略的に活用しよう
SNSの種類は多岐にわたり、それぞれに特徴や向いている業種が異なります。
例えば、ビジュアル重視の商品ならInstagram、短時間で情報を届けたいならX(旧Twitter)、動画コンテンツに力を入れたいならTikTokやYouTubeが適しています。
一方で、信頼性が重要なBtoBや医療業界では、FacebookやLINE、LinkedInなどが有効です。
SNSを「とりあえず始める」のではなく、目的・業種・ターゲットに合ったプラットフォームを選定し、明確な戦略を立てる必要があります。
運用後は定期的な振り返りや改善を行い、エンゲージメントや成果を可視化しながらPDCAを回す姿勢が大切です。
本記事で紹介したSNSの特性や業種別の活用法を参考に、自社に最適なSNS戦略を考えてみましょう。
社内だけでの運用が難しい場合は、専門の代行会社の力を借りるのも有効な選択肢です。
自社の魅力を効果的に伝える手段として、ぜひ積極的に活用していきましょう。