【2026年10月】内定者フォローはSNSで|27卒の辞退を防ぐ実践策

【2026年10月】内定者フォローはSNSで|27卒の辞退を防ぐ実践策

10月1日の内定式を終えた今、「内定を出した学生が本当に入社してくれるのか不安」「内定式のあと、入社まで半年間どうやって関係を保てばいいのか分からない」と悩んでいる採用担当者の方は多いのではないでしょうか。

2027年卒(27卒)の就職活動は、早期化と売り手市場が続くなかで、学生が「内々定を持ったまま慎重に企業を見極める」傾向が強まっていると言われています。

株式会社学情が2026年9月に公表した27卒向けの調査では、内定式の約1カ月前の時点でも内々定獲得者の5人に1人が複数の内々定を保有し、約6割がなお就職活動を続けているという結果が報じられました。

前年同時期には「内々定を承諾して就活を終了」した学生が多数派だったことを考えると、内定式は「採用活動のゴール」ではなく、むしろ「入社までの関係づくりのスタート」と捉える必要がありそうです。

そこで本記事では、内定式シーズンの今だからこそ取り組みたい「SNSを活用した内定者フォロー」について、27卒の最新動向を踏まえながら、目的・具体的な施策・プラットフォーム別の使い分け・注意点までを分かりやすく解説します。

スマートフォンを手に微笑む若い女性
目次

27卒の内定式シーズンに起きていること|なぜ今「内定者フォロー」が重要なのか

まずは、2026年秋の新卒採用市場で何が起きているのかを整理しておきましょう。ここを押さえておくと、SNSを使った内定者フォローがなぜ有効なのかが見えやすくなります。

「内定を持ったまま就活を続ける」学生が増えている

学情の27卒調査(2026年9月公表)では、内々定獲得後の状況として「内々定を承諾し就活を終了」が4割弱にとどまり、「承諾を保留して就活継続」「承諾したうえで就活継続」を合わせると6割近くの学生が活動を続けていると報じられています。

複数の内々定を保有する理由としては、「どの企業に入社するか決めきれない」「条件や仕事内容を比較したい」「万が一に備えたい」といった声が挙がっているようです。

つまり、内定を出した時点で学生の気持ちが固まっているとは限らず、内定式から入社までの期間に「比較検討」が続いている可能性が高いということです。

この期間に企業側からの接点が途絶えると、学生は情報量の多い他社や、SNSで雰囲気がよく伝わってくる企業に気持ちが傾いてしまうかもしれません。

内定辞退の多くは「不安」と「情報不足」から生まれる

一般的に、内定辞退の理由としては「他社の方が魅力的に感じた」「働くイメージが持てなかった」「社風が自分に合うか不安になった」といったものが多いと言われています。これらに共通するのは、学生が入社後の姿を具体的に想像できていないという点です。

選考中は面接や説明会で多くの情報に触れますが、内定後は接点が急に減りがちです。その「空白期間」に、ネットの口コミや友人の話などから不安が膨らみ、辞退につながるケースは珍しくありません。

だからこそ、内定後も継続的に「会社のリアル」を届け続ける仕組みが必要になります。

Z世代にとってSNSは「企業を見極める場」

27卒の学生はZ世代の中心層であり、日常的にInstagramやTikTok、Xなどで情報収集を行っています。企業の採用サイトだけでなく、公式SNSや社員の投稿を見て「実際の雰囲気」を確かめる行動は、すでに一般的になっていると言えるでしょう。

内定者にとっても同じです。内定式の後、「この会社で本当にいいのかな」と迷ったときに、ふと企業の公式アカウントを開いて日常の投稿を眺める――。そのとき、楽しそうに働く先輩社員や、内定者同士の交流の様子が見えれば、それだけで安心感は大きく変わります。

SNSは、学生の「見極め行動」に自然に寄り添える内定者フォローの手段なのです。

SNSを内定者フォローに活用するメリット

内定者フォローというと、懇親会や面談、内定者研修、社内報の送付などが定番です。もちろんこれらも重要ですが、SNSを組み合わせることで、次のようなメリットが期待できます。

低コストで「継続的な接点」をつくれる

懇親会やイベントは効果が高い一方で、開催できる回数には限りがあります。一方、SNSは一度運用体制をつくってしまえば、週に数回の投稿で内定者との接点を途切れさせずに保つことができます。

半年間という長い入社前期間を「点」ではなく「線」でつなげられるのが、SNSの大きな強みです。

内定者の「入社後イメージ」を具体化できる

配属予定の部署の様子、先輩社員の1日の流れ、オフィスの雰囲気、ランチや社内イベントの風景など、SNSでは言葉だけでは伝わりにくい情報を写真や動画で届けられます。

「働く自分」が想像できるようになることは、不安の解消に直結します。

内定者の家族・周囲にも会社の姿が伝わる

近年は、保護者の意見が入社意思に影響する「オヤカク(親の確認)」も注目されています。公式SNSは誰でも閲覧できるため、内定者が家族に「こんな会社だよ」と見せることもできます。

オープンな情報発信は、内定者本人だけでなく、その周囲の安心感にもつながると考えられます。

次年度の採用広報にもそのまま活きる

内定者フォローのために発信したコンテンツは、翌年以降の28卒・29卒の学生にとっても「リアルな企業情報」になります。内定者の声や入社までの流れを発信しておけば、それ自体が採用ブランディングの資産になります。

内定者フォローと採用広報を一体で考えられる点も、SNSならではのメリットです。

内定式シーズンに実践したいSNS内定者フォロー施策7選

ここからは、10月の内定式前後から入社までの期間に取り組みやすい、SNSを活用した具体的な内定者フォロー施策をご紹介します。

すべてを一度に実施する必要はありません。自社のリソースに合わせて、取り組みやすいものから始めてみてください。

施策1〜3:内定式前後に取り組みたい施策

① 内定式のカウントダウン・準備風景の発信

内定式の数日前から、社員が会場準備をしている様子や、内定者を迎えるメッセージをストーリーズなどで発信します。「自分たちのために準備してくれている」という実感は、内定者の帰属意識を高めるきっかけになります。

※10月1日の内定式はすでに終了していますが、この施策は来年度以降の内定式に向けても活用できます。今年度は内定式後に取り組める②③から、来年度は内定式前の①から計画に組み込んでみてください。

② 内定式当日のレポート投稿

内定式の様子を、写真や短尺動画でレポートします。ただし、内定者の顔や名前を掲載する場合は必ず事前に本人の同意を取りましょう。顔出しが難しい場合は、後ろ姿や手元、会場の雰囲気のみでも十分に温かさは伝わります。

③ 先輩社員からの「ようこそ」メッセージ動画

配属予定の部署の先輩や、年次の近い若手社員から、内定者へのメッセージを短い動画で届けます。役員や社長のメッセージだけでなく、「身近な先輩」の声を入れることで、入社後の人間関係のイメージが湧きやすくなります。

施策4〜5:入社までの期間を「線」でつなぐ施策

④ 「社員の1日」「部署紹介」シリーズの定期発信

毎週または隔週で、部署ごとの仕事内容や社員の1日のスケジュールを紹介するシリーズ投稿を行います。シリーズ化すると投稿ネタに困りにくく、内定者も「次はどの部署だろう」と楽しみにしてくれるようになります。

⑤ 内定者の質問に答えるQ&A企画

内定者からの質問を事前に募集し、「配属はどう決まる?」「研修はどんな内容?」「残業はどれくらい?」といった疑問に、先輩社員が答える形で発信します。

質問者を匿名にすることで、内定者は本音の不安を出しやすくなります。個別の面談では聞きにくい疑問を解消できる点も魅力です。

【お役立ち資料DL】
内定者向けの発信を継続するには、企画づくりや運用体制の整備が欠かせません。自社だけで進めるのが難しい場合は、SNS採用の全体像と進め方をまとめた資料をご覧ください。
▶ 資料はこちら

施策6〜7:内定者同士・社員とのつながりをつくる施策

⑥ 内定者限定のクローズドなコミュニティ運用

公式アカウントでのオープンな発信とは別に、内定者だけが参加できるクローズドな場(内定者SNSやグループチャットなど)を用意する企業も増えているようです。

同期同士が入社前につながることで、「この仲間と働きたい」という気持ちが生まれ、辞退の抑止につながることが期待できます。

⑦ 内定者が発信者になる「内定者リレー企画」

本人の同意を得たうえで、内定者に自己紹介や「入社前にやっていること」などを発信してもらう企画です。内定者自身が企業の一員として発信に関わることで当事者意識が高まり、同時に次年度の学生にとってもリアルな情報になります。

無理強いはせず、希望者のみで実施するのがポイントです。

プラットフォーム別|内定者フォローでのSNSの使い分け

SNSにはそれぞれ特性があり、内定者フォローで向いている使い方も異なります。自社のターゲットやリソースに合わせて使い分けましょう。

Instagram:雰囲気を伝える「ビジュアルの主役」

Instagramは、社内の雰囲気や社員の人柄を写真・リールで伝えるのに向いています。フィード投稿では「部署紹介」「社員インタビュー」などのストック型コンテンツを、ストーリーズでは「内定式の準備風景」「今日のオフィス」などのリアルタイム型コンテンツを発信するのがおすすめです。

2026年に入ってからもカルーセル投稿の機能拡充などアップデートが続いており、複数枚の画像で「社員の1日」を紹介するような投稿との相性もよいでしょう。

TikTok・ショート動画:親しみやすさと「素の姿」を伝える

TikTokやリールなどのショート動画は、社員の素の表情や職場のユーモアを伝えるのに効果的です。「先輩社員に聞いてみた」「新入社員あるある」など、気軽に見られる企画は内定者にも好まれやすい傾向があります。

一方で、TikTokは2025年にコミュニティガイドラインを刷新しており、AI生成コンテンツや商業的な投稿の扱いなどにも注意が必要です。運用前に最新の規約を確認しておきましょう。

X・LINE・クローズドツール:情報共有と個別コミュニケーション

Xは、内定者向けのイベント告知や、会社の最新ニュースを素早く共有するのに向いています。

また、内定者との個別のやりとりや連絡事項の共有には、LINE公式アカウントや内定者向けSNSツールなど、クローズドなツールを使うケースが多いようです。「オープンな発信はInstagram・TikTok」「連絡や個別フォローはクローズドツール」というように、役割を分けて設計するとスムーズです。

SNS内定者フォローで失敗しないための注意点

SNSは手軽に始められる一方で、使い方を誤ると逆効果になることもあります。内定者フォローで特に注意したいポイントをまとめました。

「過度な連絡・囲い込み」は逆効果になる

内定辞退を防ぎたいあまり、頻繁にDMを送ったり、SNSのフォローや投稿への反応を事実上強制したりするのは避けましょう。学生に「監視されている」「圧力を感じる」と受け取られてしまうと、かえって不信感を招き、辞退につながる恐れがあります。

また、他社の選考を辞退するよう迫るような言動は「オワハラ(就活終われハラスメント)」と受け取られるリスクもあります。

SNSはあくまで「見たいときに見られる」安心材料として設計するのが基本です。

プライバシーと肖像権への配慮を徹底する

内定者の写真や名前、コメントを公開する場合は、必ず事前に本人の同意を得ることが大前提です。「公開範囲」「掲載期間」「後から削除を希望できること」なども伝えておくと安心です。

社員を撮影する場合も同様に、顔出しの可否を確認しておきましょう。こうした配慮そのものが、「人を大切にする会社」というメッセージにもなります。

「盛りすぎた発信」は入社後ギャップを生む

内定者を惹きつけたいからといって、実態以上に華やかに見せる発信は禁物です。入社後に「SNSで見ていた雰囲気と違う」と感じさせてしまうと、早期離職の原因になりかねません。

忙しい時期の様子や、仕事の大変な部分も含めて、等身大の姿を伝えることが、結果的に信頼につながります。

運用が途切れない体制をつくる

内定式の時期だけ投稿が盛り上がり、その後は更新が止まってしまう――というのはよくある失敗パターンです。更新が止まったアカウントは、内定者に「今は自分たちに関心がないのかな」という印象を与えかねません。

投稿カレンダーをあらかじめ作り、人事だけでなく現場の社員にも協力してもらう体制を整えておきましょう。無理のない頻度(例えば週1〜2回)でも、継続することが何より大切です。

まとめ|内定式は「ゴール」ではなく「関係づくりのスタート」

27卒の新卒採用では、内定式直前でも複数の内々定を持ち、就職活動を続ける学生が少なくないという調査結果が報じられています。こうした状況のなかで内定辞退を防ぐには、内定式を「採用活動のゴール」ではなく、「入社までの関係づくりのスタート」と捉え直すことが重要です。

SNSを活用した内定者フォローは、低コストで継続的な接点をつくり、内定者の「入社後イメージ」を具体化し、不安を和らげる有効な手段です。内定式のレポートや先輩社員のメッセージ、部署紹介シリーズ、Q&A企画など、取り組みやすい施策から始めてみましょう。

その際には、過度な連絡や囲い込みを避け、プライバシーに配慮し、等身大の発信を継続することを意識してください。

そして、内定者フォローのために発信したコンテンツは、翌年以降の採用広報にもそのまま活かせる資産になります。10月の内定式シーズンを、SNS採用を本格的に始める絶好のタイミングとして活用してみてはいかがでしょうか。

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※本記事中の調査データは、株式会社学情「27卒 内定式調査」(2026年9月公表)などの公開情報をもとにした一般的な傾向の紹介です。

この記事を書いた人

コンテンツハックスはTikTokを中心にショート動画の制作、配信、プロモーションなどに関する情報を発信するメディアサイトです。

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